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クリエイティブを【A/Bテスト】で最適化をする5つのステップ

ネット広告で費用対効果(ROAS)の高いクリエイティブを作成するためには、【A/Bテスト】を行いクリエイティブ最適化®させることが大切です。

適切な【A/Bテスト】を行うことで、レスポンス率を約6倍も高められたという事例も。

しかし、ただ【A/Bテスト】を行なうだけでは逆効果の恐れがあります。今回紹介するのは、【A/Bテスト】を活用しながら統計学的に、効果の高いクリエイティブを制作する方法です。

この記事では、クリエイティブを最適化させる【A/Bテスト】の方法を5ステップに分けて紹介します。

目次

【A/Bテスト】とは

【A/Bテスト】とはスプリットランテストとも呼ばれ、同じ条件で複数の広告クリエイティブを露出し、その反応から最も効果の高いクリエイティブを測定するテストのことです。

たかがキャッチコピーであっても、レスポンス率には最大で2〜3倍もの違いが出てきます。このようにクリエイティブで違いが生じると、CPAは1,000円または3,000円と大きな差となります。

仮に1,000万円を投じて広告キャンペーンを行なった場合、申込数が1万件か3,333件かの違いが生じることになるわけです。

その点【A/Bテスト】を活用すると、広告のレスポンス率といった効果を大幅に高めやすくなります。

しかし多くのD2C(ネット通販)会社では、このわずかなコストを惜しみ、広告主担当者や広告代理店のクリエイティブディレクターの感性だけでクリエイティブを選定してしまいます。そうして大規模キャンペーンで失敗し、巨額の損失を招いた事例を目にしてきました。

大切なのはあくまでユーザーに響くかどうかです。いくら完成度の高いクリエイティブでも、ユーザーから反響がなければ売上に繋がりません。広告予算の約10%でも良いので、事前に【A/Bテスト】を行うことをおすすめします。

ネット広告では素早く正確な【A/Bテスト】が行いやすいため、有効活用していきましょう。

関連記事:正しい【A/Bテスト】のやり方とは?基本的なやり方を押さえて効率的に分析

クリエイティブの【A/Bテスト】の方法

では具体的にクリエイティブの【A/Bテスト】は、どのように行うと効果的なのでしょうか。

広告業界ではクリエイティブを作品と捉える風潮が高く、仮にレスポンスが悪いと、クリエイティブを全取り換えすることもしばしばありました。

このようにクリエイティブを制作する方法では、反響の高いクリエイティブを作るには偶然性に任せるしかありません。

しかし実は、広告クリエイティブは【A/Bテスト】を用いることで、もっと統計学的に確実性を高めて制作することが可能なのです。

ここではD2C(ネット通販)会社がネット広告を出稿する際に参考になる、クリエイティブの【A/Bテスト】の方法を5ステップに分けて紹介します。

ステップ①:クリエイティブの要素を分解する

1つ目のステップは、クリエイティブの要素を分解するということです。

クリエイティブには、大まかに分けると「キャッチコピー」「写真」「デザイン」という3要素に分解できます。

それらの要素に対抗する新規案を複数作りましょう。たとえばキャッチコピーの場合、現在指定のある「キャッチコピー」の他に「新キャッチコピー」を2〜3候補用意するといった流れです。

「写真」と「デザイン」も同様に、現在設定されているものの他にも、複数の新規案を用意してください。

ステップ②:キャッチコピーの要素のみを【A/Bテスト】する

2つ目のステップでは、「キャッチコピー」要素のみを変えたクリエイティブを制作し、【A/Bテスト】を行います。

ここでは「写真」「デザイン」など他の要素は、一切変えてはいけませんのでご注意ください。

関連記事:D2C(ネット通販)でクリック率の高いキャッチコピーを作る基本と3つのコツ

ステップ③:写真のみを【A/Bテスト】する

3つ目のステップは、「写真」のみを変えたクリエイティブを制作し、【A/Bテスト】を行うことです。一番反響の大きい写真を選定していきましょう。

関連記事:クリック率の高い写真とは?【3つのポイントを押さえてCTRを上げる】

ステップ④:デザインのみを【A/Bテスト】する

4つ目のステップは、「デザイン」のみを変えたクリエイティブを制作し、【A/Bテスト】を行うことです。

このように「キャッチコピー」「写真」「デザイン」要素を個別に【A/Bテスト】を行うことで、確実にユーザーから反響の高いクリエイティブが作成しやすくなります。

ステップ⑤:それぞれで反響がよかったものを組み合わせる

5つ目のステップは、「キャッチコピー」「写真」「デザイン」それぞれの要素で一番反響の大きかったものを組み合わせ、クリエイティブを制作することです。

実例を上げると、各要素の【A/Bテスト】において、キャッチコピーと写真で2倍、デザインで1.5倍レスポンス率を高めたクリエイティブがありました。

そこでそれら3つの要素を組み合わせたところ、2倍×2倍×1.5倍=約6倍もレスポンス率を高めることに成功させたのです。

このように一番反響が高かった要素を組み合わせるだけで、最適化されたクリエイティブが簡単に作成できます。

また要素は「クリエイティブ」「写真」「デザイン」だけとは限りません。

「アイコン」「本文」「オファー」や「フォーム」など、毎回テーマを決めて【A/Bテスト】を行うことで、よりレスポンス率が高いクリエイティブが作成できるでしょう。

ネット広告のクリエイティブは【A/Bテスト】のベスト結果を組み合わせる

費用対効果(ROAS)の高いネット広告のクリエイティブを作成するには、ぞれぞれの要素を【A/Bテスト】で検証し、それらのベスト結果を組み合わせるのが効果的です。

このようにクリエイティブ要素を分解し、それぞれの要素に対抗させる新規案を複数作り、
【A/Bテスト】により“強い要素”を特定してクリエイティブを作成する方法を、“クリエイティブ最適化®”と呼びます。

ネット広告のクリエイティブは、アイディアの良さや洗練さといった、芸術的発想では“100%確実”にレスポンス率を上げることは難しいです。

しかしクリエイティブ最適化®を適用し、反響の高い要素を組み合わせて広告クリエイティブを作成する、統計学的発想で “100%確実”にレスポンス率は上がります。

たとえるなら、野球でオールスターを揃えるようなもの。各ポジションで一番強い選手を全部組み合わせたら、最強のドリームチームになるのと同じ理屈です。

つまり、要素の組合せの改善こそ、レスポンス率を上げ続ける一番確実な方法なのです。

ネット広告のレスポンス率を上げたいなら、ぜひこの考えを念頭に置き、【A/Bテスト】を通してクリエイティブを制作していきましょう。

関連記事:クリエイティブの作り方【最適化してクリック率を上げる】

まとめ:【A/Bテスト】でクリエイティブ最適化してコンバージョン率をアップ

ここまでクリエイティブを最適化させる【A/Bテスト】の活用方法を5ステップに分けて紹介しました。

ネット広告で費用対効果(ROAS)の高いクリエイティブを作成するために、【A/Bテスト】を行いクリエイティブ最適化®することが大切です。

今回お伝えしたクリエイティブ最適化®の考え方をもとに、5ステップで【A/Bテスト】を行い、反響の高い最強クリエイティブを作成していきましょう。

※「クリエイティブ最適化」は特許庁商標登録済み商標です。※登録商標第5456446号